友人が居酒屋マラソンを企画しプレゼンすることになったらしい。
「ちょっと見てー。」
と言われたので、 いろいろとネットから下調べ。
参加者が多いし、流行ってるマラソンなので簡単に黒になるんじゃね?
なんて安易な気持ちで調べてみたんですが、まー、意外と全然儲からないんですね。マラソンって。
地方自治体等で公共事業の一貫として実施されているところが多く、
ちゃんとした資料がサイトに転がってるので参考にさせてもらいましたが、
公共事業ではだいたい赤なんだね。
普通のフルマラソンは民間だったら手を出さないレベル。
日経新聞にわかりやすい儲からないってことで、いい記事が載っていたので抜粋しました。
・日経新聞より引用
2012年の第1回大会は1万円だった。「大阪や神戸など近隣の都市マラソンの例にならった」(京都市)という。これをもとに組んだ予算が4億円。「大阪マラソン」の3分の1で賄おうという考えだったが、実際には交通安全対策費などが予想以上に膨らみ、計6億5000万円かかってしまった。寄付金などを充てても2億3000万円の赤字となったため、京都市が補填した。
京都マラソンの参加費¥12,000のマラソンでも大赤字である。
その他大阪マラソン、東京マラソンの計画書を見ても同様、多くの協賛費用を充てても赤字のようである。
交通規制・警備・棄権者輸送・記録計測が想定以上に膨らみ、赤字が30%以上膨らむといった形である。
他にも参加者が多いと、集計したりの事務関係費用が大きくなる。
正直、アルコールを提供するとなると、健康面からランナーが途中で亡くなる危険性を問題視されかねないので、コンサバ勢力の方々と議論するにはリスクは大きいのかな。
まずは収入面から考えると…
■収入面アイデア
・企画のユニークさから、いかに協賛費をとれるかという事が肝となるだろう。
・マラソン自体がブランド化すれば、顧客のロイヤリティ化も狙え、チャリティーランナーの応募が可能になるのかな。
・バックエンド商品を用意する
レース前後に質の良い宿泊・食事、レース時はトイレや交通渋滞もなく、
走った後のシャワーもあり、お土産も豪華にして、バックエンドプランを用意するのは
どうだろうか。
■支出面アイデア
・コースを周回にする->給水などのリソース配置箇所を削減できる。
・広告費 応募率1.0倍を目指すためのコストパフォーマンスの高い媒体・手法を選ぶ。
大阪・東京マラソンなどはもうPR費用は正直そんなにいらない。
・交通規制 そもそも普段交通量の少ない場所を選ぶ。また、別だが宿の多い場所も選ぶ必要がある。
さらにアイデアを練らないとビジネスとして昇華するにはハードルが高そうだ。
だが一方で公共事業で実施されているので、推測だが支出がザル勘定だった可能性もあるし、
赤字のほうが都合がよかった可能性もある。
頭をちょっとひねればコスト面もけっこう抑えられるのかもしれない。
【参考資料】
「ちょっと見てー。」
と言われたので、 いろいろとネットから下調べ。
参加者が多いし、流行ってるマラソンなので簡単に黒になるんじゃね?
なんて安易な気持ちで調べてみたんですが、まー、意外と全然儲からないんですね。マラソンって。
地方自治体等で公共事業の一貫として実施されているところが多く、
ちゃんとした資料がサイトに転がってるので参考にさせてもらいましたが、
公共事業ではだいたい赤なんだね。
普通のフルマラソンは民間だったら手を出さないレベル。
■ ざっくりとキーワードは以下かなぁと。
コスト:交通規制・警備・棄権者輸送・記録計測方法
ファシリティ:トイレ・シャワー・更衣室・荷物管理
PR:媒体・期間
その他:チャリティランナー・ボランティア
日経新聞にわかりやすい儲からないってことで、いい記事が載っていたので抜粋しました。
・日経新聞より引用
現在、国内の大会で最も高額な部類に入るフルマラソンは1人1万2000円の「京都マラソン」だ。1キロあたり約284円ずつ払いながら走ることになる。
■参加費1万円でも赤字? マラソン大会の台所事情
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ2701D_X21C12A2000000/
京都マラソンの参加費¥12,000のマラソンでも大赤字である。
その他大阪マラソン、東京マラソンの計画書を見ても同様、多くの協賛費用を充てても赤字のようである。
交通規制・警備・棄権者輸送・記録計測が想定以上に膨らみ、赤字が30%以上膨らむといった形である。
他にも参加者が多いと、集計したりの事務関係費用が大きくなる。
正直、アルコールを提供するとなると、健康面からランナーが途中で亡くなる危険性を問題視されかねないので、コンサバ勢力の方々と議論するにはリスクは大きいのかな。
まずは収入面から考えると…
■収入面アイデア
・企画のユニークさから、いかに協賛費をとれるかという事が肝となるだろう。
・マラソン自体がブランド化すれば、顧客のロイヤリティ化も狙え、チャリティーランナーの応募が可能になるのかな。
・バックエンド商品を用意する
レース前後に質の良い宿泊・食事、レース時はトイレや交通渋滞もなく、
走った後のシャワーもあり、お土産も豪華にして、バックエンドプランを用意するのは
どうだろうか。
■支出面アイデア
・コースを周回にする->給水などのリソース配置箇所を削減できる。
・広告費 応募率1.0倍を目指すためのコストパフォーマンスの高い媒体・手法を選ぶ。
大阪・東京マラソンなどはもうPR費用は正直そんなにいらない。
・交通規制 そもそも普段交通量の少ない場所を選ぶ。また、別だが宿の多い場所も選ぶ必要がある。
さらにアイデアを練らないとビジネスとして昇華するにはハードルが高そうだ。
だが一方で公共事業で実施されているので、推測だが支出がザル勘定だった可能性もあるし、
赤字のほうが都合がよかった可能性もある。
頭をちょっとひねればコスト面もけっこう抑えられるのかもしれない。
【参考資料】
■市民マラソン参加人数ランキング(5000人以上)
http://www.keisoku-kobo.co.jp/image/BBD4CCB1A5DEA5E9A5BDA5F3BBB2B2C3BFCDBFF4A5E9A5F3A5ADA5F3A5B0A1CA120802A1CB.pdf
さまざまなマラソン大会の出場人数がわかるPDFです。
有名どころのマラソン大会でも赤字なんですね。マラソン大会ごとの価格一覧もあり、
■市民マラソンを通じた地域・産業振興 - 株式会社 価値総合研究所
http://www.vmi.co.jp/info/bestvalue/pdf/bv11/bv11_03.pdf
一般的な収支構造を見るにはいいかも。
■2AA:【地域振興】新設相次ぐマラソン大会、手腕に差--『ちばアクアラインマラソン』の経済効果は15億円 [01/26]
http://dat.2aa.jp/bizplus/1359189500.html
運営って難しいみたいっすね。
交通規制・警備・棄権者輸送のコストをいかに抑えるかが肝になりそうです。
■小布施マラソン
http://www.obusemarathon.jp/index.php
大会イメージ的に近い?
知人の話だと酒を配っているとかなんとか…。
■大阪マラソン資料
http://www.pref.osaka.jp/sports/daikibosports/osakamarathon.html
けっこう参考になる資料がおいてあります。
中でも参考になる資料はこれでした。
・第1回 大阪マラソン開催基本計画(案)
http://www.pref.osaka.jp/attach/7258/00031198/plan.pdf
■東京マラソン事業計画書及び予算書
http://www.tokyo42195.org/pdf/plan.pdf
16億って…。
■ 第30回新潟シティマラソン 感想・クレーム例
http://runnet.jp/report/raceDetail.do?command=page&raceId=71019&userNumber=6860325&sortIndex=0&pageIndex=20http://www.vmi.co.jp/info/bestvalue/pdf/bv11/bv11_03.pdf
個人の感想だが何かの参考に。
■谷中さん allabout記事
この人の記事は運営を見て書かれているのでかなり参考になります。
・小江戸川越マラソン、運営の実情と反省点
http://allabout.co.jp/gm/gc/372936/
・第1回ながら文句なし! 充実の奈良マラソン
http://allabout.co.jp/gm/gc/373385/3/